ニーズが高い『見守り支援設備』とは?

ニーズが高い『見守り支援設備』とは?

介護施設における見守り支援設備といえばマットセンサーやフットセンサーなどが主流であり、多くの施設様でご利用していると思います。その中で近年、介護現場における慢性的な人手不足や業務量過多を改善すべく、 様々な企業からさまざまな見守り支援設備が登場しています。また厚生労働省や各自治体では補助金の拡充で新たな機器やサービスが導入しやすくなっており、 施設様の運用形態やご利用者様に合った見守り支援機器を導入するケースが多くなっています。

そこで今回は、最近ニーズの高い『2つの見守り支援設備』をご紹介します。

①睡眠センサー

最近もっともご相談が多く、多くの企業からが開発している製品は『睡眠センサー』です。 睡眠センサーはご利用者様の睡眠状態を確認・データ化できるだけではなく、 呼吸数や心拍数といったバイタルデータまで取得できる製品が多く登場しております。 また、起き上がり・離床の動作や体調の異変を検知すると、ナースコールを呼び出すことでスタッフへ通知することが可能であり、 異変の状況判断や迅速なケアに繋がるツールとして活用されている施設様が増えています。設置環境は従来からある有線方式に加え、現在は既存建物にも対応できるように施設内のWi-Fi環境を介して連携できるシステムもあります。

睡眠センサーを導入する経緯としてよく耳にするのが、夜間業務の負担軽減やご利用者様の状態をリアルタイムに確認したいという声を多く聞きます。 更に看取りケアが必要なご利用者様のバイタルチェックのために見守り支援設備として導入する施設も増えておいます。 2021年度の介護報酬改定では看取りケアに対する条件緩和が話題になっていますが、 より一層睡眠センサーの需要が拡大するものと見込まれます。

②見守りカメラ

ここ数年、ご相談も導入も増えているのが『見守りカメラ』です。 以前はプライバシー問題や据付型カメラの印象として「見られている」という抵抗感が強く、導入を躊躇するケースが多くありましたが、この1~2年でご相談や採用が増加しています。そのような中で、アイホン製見守りカメラは、脱着が出来る点で好評を頂いています。

導入に至るきっかけとして、転倒転落が発生した際の状況把握を映像で確認したい、ご利用者様の状態が変化した際にコールと合わせて映像で状況を確認したいというご要望が多く聞かれます。 また新たな活用方法として、隔離室などに対する遠隔ケアの見守り支援ツールとして使用する取り組みを始めた施設様もあります。 このような傾向は介護施設に限らず、病院でも同様に導入が増加しており、今後増加が見込まれる認知症患者に対する見守り支援として必要性が高まっていることも要因と考えられます。 アイホン製見守りカメラはい一般的な『監視カメラ』とは異なり、異変を検知したときだけカメラの映像を記録します。映像はプレ録画機能により、異変が発生する前から発生した後まで記録されるので、発生原因の確認や再発防止策を立案する際の参考資料に なるという声を頂いています。

現在もプライバシー問題に対する懸念を抱く声を頂きますが、「異変を検知した時のみカメラを起動する」という点、必要なご利用者様のみ設置できる「脱着可能」という点など、ご利用者様にとって配慮した仕様となっています。さらにご利用者様やご家族に同意をいただく際に使用する「見守りカメラ使用に関する同意書」のフォーマットも提供するなど、導入のサポートをしています。

今回ご紹介した見守り支援設備機器の他にも、各社からさまざまな製品・サービスが開発されています。 今後の施設運営を考える上で、どの製品・サービスを組み合わせると業務軽減や業務効率化につながるか、また個別性の高いケアや質の高いケアに寄与できるか、様々な視点と導入するタイミングを考えて選ぶことが重要となります。また見守り支援設備を導入する上でスタッフ様へ通知するにはナースコールとの連携が不可欠となっていますが、アイホン製ナースコールシステム(Vi-nurse)では、幹線のIP化により他社システムとの柔軟な連携が可能であり、様々なメーカーの見守り支援設備との連携に対応しています。

各施設様の運用形態やご利用者様に合った見守り支援設備を導入し、スタッフ様の本来の業務である『ケア』に注力できる時間の創出が最も重要と考えています。 施設様のお悩みごとを、アイホンまでご相談頂ければ幸いです。

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