「高齢者の見守り方」が進化!IT技術を利用した便利なシステム

 

これまで、介護は人の手によって行われてきました。施設でも職員による介護が一般的ですが、現在ではIT技術を活用したサービスが多数存在しています。24時間付き切りで介護をしなくても、機器がサポートをしてくれるのです。今回は在宅での介護の負担を減らすために役立つ、テクノロジーを利用したサービスについて紹介します。

IT技術による「見守り」とは?

高齢者の暮らしには、何かと危険がつきまといます。たとえ家族と一緒に生活していたとしても、危険はゼロになりません。家族の外出中に、突然の体調変化や転倒によるケガを負う可能性もあるでしょう。在宅介護をしている人にとっては、自分がすぐそばにいなくても高齢者を見守ってくれるシステムがあれば便利ですよね。

また、高齢者と離れて暮らしている家族であれば、なおさら安否が気になるでしょう。緊急事態だけでなく、日常生活でのちょっとした変化にも気づけるシステムがあれば、家族は安心できるのではないでしょうか。

各企業では、在宅介護や遠距離介護に役立つサービスを提供しています。IT機器を使うことで「介護者の負担軽減」や「遠距離での見守り」などが期待できるでしょう。

ネットを通じて安否をチェック

IT技術を利用したサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。安否を確認できるセンサーや警報システム、モニタリング機能など、企業によってさまざまなサービスが生み出されています。

ここでは、その一部を紹介します。

センサーを設置して安否確認ができます

端末やセンサーを利用することで、外出中でも高齢者を見守ることが可能です。サービスの一例としては、自宅にセンサーを設置する安否確認システムがあります。こちらはトイレや寝室などにセンサーを設置し、長時間にわたって反応がない場合はメールなどで知らせてくれるというサービスです。

センサーを使ったサービスには、高齢者の体調変化により早く気づけるというメリットがあります。知らせるだけでなく、実際に高齢者の生活の様子を確認したい場合には、スマートフォンやテレビ電話などを使って高齢者の生活状況を見ることも可能です。

徘徊する「前」に気づけるセンサー

センサーは部屋に設置するものだけでなく、人の動きや体温を検知できるものもあります。このタイプであれば、家族は高齢者の徘徊に備えることが可能です。例えば、ベッドを離れた際に検知するセンサーであれば、高齢者が起き上がった時点で家族に連絡がきます。そのため、徘徊する前に気づくことができるでしょう。

外から安全確認! 進化したドアホンの機能

一人暮らしをしている高齢者のために、自治体などでは定期的に担当者が巡回し、安否確認を行っています。とはいえ、なかには室内を見られたくないという人もいるでしょう。また、自治体の担当者を装い、高齢者から個人情報やお金を搾取する手口の詐欺も考えられます。そのため、相手を室内に入れずに安否確認するシステムがあれば便利です。

テレビドアホンを利用すれば、玄関前からでも高齢者の安否確認が可能です。進化したテレビドアホンであれば、家の外からでもセンサーを使った確認(もしくは高齢者自身による応答)で、安否を知ることができます。担当者にとっては、簡単に確認できるため、短時間で巡回が終わるというメリットにつながります。

ただし、高齢者が外出していると、当然ながら担当者への応答ができませんよね。そのため「外出中は状況確認ができないのでは?」と疑問を持つ人もいるでしょう。この場合、テレビドアホンの状態を「在宅」から「外出」に切り替えておけば問題ありません。外出時に切り替えておけば、担当者は高齢者が不在であることにすぐ気づけるでしょう。

まとめ

高齢者の「見守り」は進化しています。短時間の外出や入浴中など、ちょっと目を離した隙に高齢者にトラブルが発生する可能性はゼロではありません。とはいえ、四六時中付き切りで介護をするとなると、介護する側・される側の両方にとって負担になるものです。このような問題点を解決するためにも、IT技術を活用した暮らしやすい環境づくりが、今後求められるようになるでしょう。

介護の業務改善事例については、こちらでも紹介しています。
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参考:

 

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