記録の時間はもったいない!介護記録の時間を利用者との触れ合いの時間に!

介護記録は介護業務の中でも重要な位置づけにある一方で、その業務に割かれる時間と労力は、介護士にとってかなりの負担となるものです。その時間を利用者さんとの関わりあいに充てたいと思っている介護士は多いのではないでしょうか。介護記録に使われる時間、労力の軽減について考えてみましょう。

なぜ介護記録は重要?

介護記録が重要だといいますが、なぜ、介護記録が重要であるか知っていますか?

まずは、法の観点から、介護記録について見てみましょう。

実は、介護保険法には、記録を残すようにとは書かれていません。しかし、各サービスの運営基準には「記録」を残すことが明記されています。

介護計画の内容に沿ったケアが行えているか、利用者さんが円滑な日常生活を送れているかといったことを確認するために記録は必要であり、この記録を使用すると、利用者さんや家族への説明責任を果たすこともできるのです。

そのため、法に関する規定はなくとも、介護記録は重要であるということになるのです。

介護記録を煩わしいと感じている介護士は意外と多い!

それでは、介護記録について、介護士達はどのように思っているのでしょうか。アイホン株式会社が介護記録に関する介護士たちの思いをデータにまとめているので、以下にご紹介しましょう。

介護施設で働いているスタッフの実態・意識調査によると、51.7%もの人が、生活記録、経過記録に対して煩わしさを感じているという結果が出ています。また、49.3%は介護日誌、46.0%は報告書に対して煩わしさを感じている一方で、排せつ記録や食事記録といった数字や記号で書ける簡易的な記録物に対しては、煩わしさを感じていないということがわかりました。

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どのくらいの時間を費やしている?

アイホン株式会社が行った調査によると、定員数150人程度の施設を想定して全て手書きで記録したとすると、記録物には年間にして約18,000時間も費やしているという計算になります。予想以上の時間数に驚いた人は少なくないのではないでしょうか?

介護記録の時間を短縮すると業務へどのような見返りがあるか

介護記録の時間を短縮すると、業務にどのような影響があるのか、そのメリットをいくつかご紹介していきます。

  • 利用者さんと過ごす時間が増える

1番影響が大きいのは、やはり利用者さんとの関わり。介護記録の時間短縮によって空いた時間で、利用者さんと過ごしたり、利用者さんのためのケアを充実させたりすることができます。介護の醍醐味はやはり利用者さんとの関わり。利用者さんの立場でも、介護者の立場でも大きなメリットとなるのではないでしょうか。

  • イベントを企画する時間が確保でき、イベントが増えたり充実したりする

こちらも、利用者さんにとってありがたいメリット。イベントには企画から運営までまとまった長い時間を要します。特に様々なイベントの企画に日頃から頭を悩ましている介護士は多いのではないでしょうか。記録時間を短縮すると、イベントの企画を考える余裕が生まれ、イベントの運営にも尽力することが可能となります。

  • スキルアップ研修や自己啓発の時間が作れ、介護の質の向上へとつながる

スキルアップ研修や自己啓発を通じて、普段の介護を見直す時間を作ることができるのは、時間的に余裕が生まれるからこそです。毎日少しずつであっても、介護の質が大きく向上することに結びつくでしょう。

介護の業務改善事例については、こちらでも紹介しています。
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介護記録の見直しは人材を増やすきっかけにも?

厚生労働省が発表した、一億総活躍社会の実現に向けた考え方によると、介護人材の確保のためには、「介護者の負担軽減に資する生産性の向上」が必要であるとされています。そのために行う施策として、業務上の書類の削減や、ICTを活用したペーパーレス化による文書量の半減を挙げています。このように、国としても介護記録の見直しに着目していることから、介護記録の時間を短縮することが、介護の人材を増やすきっかけになるのではないかと注目されています。

まとめ

介護記録の時間の短縮は、介護士だけでなく利用者さんにも良い影響を及ぼします。もちろん、介護記録も大切ですが、介護記録に時間を奪われてしまい利用者との関わりがおざなりになることはいただけないものです。今では介護業界もICTを活用した電子化が進んでいます。記録物も電子化して時間の削減を試みてはいかがでしょうか。


参考:

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