介護現場に「コミュニケーションロボット」を導入!驚きの調査結果を紹介

介護用ロボットは、介護現場において活躍の場が多くなってきました。利用者の見守りや歩行補助などに役立つ存在ですが、実は介護用ロボットだけでなく「コミュニケーションロボット」で利用者の生活が改善されたという例があるのです。今回はロボットの活用法と調査研究の結果についてご紹介します。

コミュニケーションロボットとは?

移動支援や見守りなど、介護に特化したロボットはすでに複数開発されています。しかし、介護用のロボットだけでなく、ほかのタイプのロボットも介護現場で役立てることができるのです。そのなかのひとつに「コミュニケーションロボット」があります。

コミュニケーションロボットとは、会話ができるロボットを指します。代表的なものにはソフトバンクの「Pepper」があり、主な機能として「登録された文章を読み上げる」「人の言葉や表情を認識する」「自分で移動する」などがあげられます。

このような機能を利用することで、ロボットが利用者と会話をし、コミュニケーションをとることが可能なのです。

ロボットの声掛けで利用者の生活が改善

介護施設にコミュニケーションロボットを取り入れたところ、利用者の生活に改善が見られたという調査結果が発表されています。具体的にどのような効果があったのでしょうか? 

調査方法と使用したロボットについて

日本医療研究開発機構の研究チームは、2017年5月30日、介護施設にコミュニケーションロボットを導入した結果、利用者の生活が改善されたという調査結果を発表しました。調査方法の詳細は以下の通りです。

  • 調査期間:2016年8月~2017年3月(98介護施設でそれぞれ16週間)
  • 調査対象:65歳以上の男女約900人
  • 使用したロボット:アザラシ型「パロ」や人型「Pepper」など、17種類のロボット約1000台
  • 評価方法:WHOの「国際生活機能分類」(人間の健康状態の分類法)を元に、健康状態などを数値化

利用者の生活に現れた変化とは?

コミュニケーションロボットが、利用者に対して「体を動かしませんか」などの声掛けを行った結果、それまでほとんど寝ていた利用者が歩き始めるなど、利用者の34%に基本動作の改善が見られました。

また、ロボットの存在により、周囲との会話が増えたという事例も発表されています。人が触れると鳴き声を出す猫型ロボットが近くにいると、周囲と会話をするきっかけになり、活動的になる様子が見られたとのことです。

施設の集客に役立つ可能性も

コミュニケーションロボットは利用者の生活改善に役立ちますが、使い方はそれだけではありません。施設の集客にも役立つ可能性があります。

使い方のひとつとして、ロボットに来客対応をしてもらうという方法が考えられるでしょう。音声認識ができるタイプのロボットであれば、該当部署をIP電話などで呼び出すことも可能です。

コミュニケーションロボットが受付にいれば、地域で話題になったり、同業者との差別化につながったりと、いろいろな効果が期待できるでしょう。実際に、企業や道の駅でもロボットによる受付が話題になったケースは複数あります。

使い方次第で広がるロボットの活躍の幅

ロボットとの会話により、利用者の笑顔が増えたというケースは、今までも報告されていましたが、詳細なデータは数値化されていませんでした。しかし、2017年に発表された前述の日本医療研究開発機構の調査によって、利用者の基本動作が改善されることが明らかになったのです。

ロボットとのコミュニケーションにより利用者の笑顔が増えるだけでなく、使い方次第では施設の集客にも役立ちます。今後、ロボットはさまざまな面において頼りになる存在になっていくといえるでしょう。

施設への介護ロボットの導入について、自治体によって補助金制度を設けている場合がありますので、確認してみてはいかがでしょうか。

介護の業務改善事例については、こちらでも紹介しています。
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参考:

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