ハイテク機器で介護現場を変えよう!ICTを導入するためのポイント

一般企業であれば、欠かすことができないICT機器。便利なものが多数ありますが、介護の分野では普及していないのが実情です。今回はICT化によるメリットと、導入するうえでの課題について紹介します。

介護の現場にICTを導入するメリット

急速な需要の増大に対して、人手の供給が追いついていない状態の介護業界。人材不足ということもあり、総務省や厚生労働省では、介護分野におけるICTの導入を推進しています。ICTとは、簡単に説明すると情報・通信技術のことです。今後も安定した介護サービスを提供するために、国は各レポートにてICTによる介護業務のサポートが必要だと解説しています。

平成26年7月に決定された政府の健康・医療戦略では、「世界最先端の医療の実現のための医療・介護・健康に関するデジタル化・ICT化」が掲げられています。また、日本政策金融公庫が発表したレポートによると、介護指示書の送信や業務内容の記録に携帯電話を使ったことで、移動や帳票作成にかかる時間を大幅に削減できたという例もあるようです。

介護現場にICTを導入することで、要介護者についての情報共有の効率化・事務作業や残業時間の削減など、さまざまな効果が期待できます。また、書類のペーパーレス化によりコストダウンもできるため、事業者の収入も増え、職員の賃金引き上げにもつながるでしょう。

介護の業務改善事例については、こちらでも紹介しています。
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ICTが普及しないのは○○が原因

ICT化によるメリットは魅力的ですが、実現するためには解決するべき課題が多々あります。特に介護現場の職員が、ICTの利用に反対する声も少なくないのです。では、反対派の理由や問題点には、どのようなものがあるのでしょうか。

費用面の問題

ICTの導入については、まず費用面での問題があげられます。ICT化のメリットを理解していたとしても、費用の観点から導入への第一歩を踏み出せずにいるところは多いのです。

また、地方の老人ホームであれば、運営費用がギリギリで、職員の賃金も低いという施設は少なくありません。そのため「介護現場をICT化するだけの資金的余裕があるなら、賃金を上げてほしい」という、職員からの反対意見があるようです。

ICTリテラシーの低さ

ICTを導入すれば、仕事のやり方に変化が生じます。そのため、変化を面倒に感じる職員や、関心の薄い職員からも導入への反対意見が出ています。また、ICTリテラシー(ICTを活用する能力)が低い職員も多く、業務をICT化したところで、うまく使いこなせない可能性があります。その場合には、システムを導入しても、業務の効率化やコスト削減が難しくなるでしょう。

問題解決に向けて何をするべき?

介護現場のICT化を実現するためには、どのような取り組みが必要になるのでしょうか。職員のICTリテラシーのレベルにあわせ、まずは簡単に操作できる機器から取り入れたいところです。機器を継続的に利用してもらうとなると、システムの使いやすさも必要でしょう。

職員の抵抗を少なくするためにも、携帯電話などなじみやすいものを利用した介護システムが理想的です。ICTへの抵抗を減らし、職員にメリットを実感してもらうことで、徐々により高度なICTシステムを現場に浸透させることができるでしょう。

また、職員のモチベーションを上げるためには、利用者からの声も効果的です。高齢者がロボットによる介護に喜んだため、職員がロボットを積極的に使うようになった例もあるほど。「ICTは利用者にとってプラスになる」という事実を、理解してもらうことも重要でしょう。

まとめ

ICTの活用により、業務の効率化などさまざまな効果が期待できます。より良い介護サービスを提供するためにも導入したいツールですが、そのためには導入するための課題をひとつずつ解決していく必要があります。ICT化実現に向けて、職員にとって使いやすいシステム作りはもちろんのこと、利用者の喜びの声を職員に伝えることもICT受け入れ体制整備の推進に効果的です。


参考:

 

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